前回は釜場の底部分と地中梁との関係について考えてみました。
水を集めるという目的がある為、釜場はピットの床で最も低い位置にあることが多いです。
よって、地中梁よりも低くなりすぎていないかどうか、全部の釜場を確認する必要があるんです。
大体の場合は地中梁よりも低い状態になりますので、レベルの関係はしっかりと見ておきましょう。
さて、今回はそんな釜場について、基礎伏図で実際どのように表現していくのか、という部分を説明していきます。


■見え掛かりと隠れ線
まずは基本的なルールから。
基礎伏図は地中梁の中央付近、ピット階の床レベル+1m程度のレベルで切断して、そこから床を見る方向で表現されています。
断面図で表現するとこんな感じに。
基礎伏図の切断面

だから地中梁は断面形状が見えていて、ピット階の床はそのまま見えてくる状態になる訳です。
では、釜場はどのように見えてくるのか。
「釜場=ピット階の床が部分的に下がっている状態」ですから、基礎伏図でしっかりと見えてくる、ということになります。
上から見ているので、床段差になっている部分が見えてきて、こんな感じになってきます。
基礎伏図での釜場表現

見えている線のことを「見え掛かり」と呼びますが、まずは見え掛かりを記入するところが最初のステップです。
次のステップは隠れた位置の段差を表現することです。
断面で言うと、下図で印を付けた段差部が平面上でどこになるのか、と言うことですね。
基礎伏図での釜場表現-2

この、見えていない部分のことを「隠れ線」と呼び、基礎伏図では点線で表現をすることになります。
こんな感じに。
基礎伏図での隠れ線表記

ちょっと長くなってきたので、地中梁の下端増打ち表現については次回に説明することにします。