CADの向き不向きを考える

建築施工図を作図する為に必要な「建築に関する知識」よりも、CADの操作を覚えるほうが比較的楽。

前回はそんな話をしてきました。

CADはあくまでもパソコン上で動作するソフトですから、基本的には親切な作りになっています。

誰がCADを操作しても分かりやすく、なおかつ様々な機能がついていて便利に使うことが出来る。

CADのメーカーが目指しているのは、恐らくそんな状態ではないかと思います。

もちろん現実はそれほど聞こえの良い話ばかりではありませんが、それでも商品として販売されているソフトです。

誰が見ても理解出来ないような操作ではありませんので、触ったことがない方はぜひ一度試してみてください。



■CADに向いていない場合もある

CADを覚えるのには、一般的にどれくらいの時間がかかるのか。

こうした質問は割とよくある質問のひとつで、実際に仕事をしている私も時々似たようなことを聞かれます。

「一般的に」とか「普通」とかいう言葉はちょっとずるい表現ですよね。

人によって基準が違うモノをまるごと含めて、簡単に表現するのは結構難しいことだと私は思うのですが…

とかいう話を質問された時にするのは面倒なので、個人差がありますけど…という前置きをしてこう答えます。

大体2ヶ月くらいやっていれば、基本的な操作で戸惑うことはなくなるはずですよ、と。

飲み込みが早い人は1ヶ月もしないでそんなレベルになるでしょうし、当然その逆の場合もあるでしょう。

でも、CADに全く向いていない人じゃない限り、ごく普通にやっていればそんな感じになると思います。

少なくとも今まではそれくらいのペースだったと記憶しています。

ちなみに、CADの全く向いていないというのは、以下のいずれかに該当する方のことを指します。

・パソコンに対して拒絶反応がある

・解らないことを全部まとめて「解らない」と言う

・人の話を聞かない

・教わる人を選ぶ

・疑問に感じたことを自分で調べない、人に聞かない

なんだか似たような項目ばかりになってしまいましたが、まあ基本的に人の説明を素直に聞かない人は全く伸びません。

これはどんな仕事でも一緒でしょうけど…

はじめてCADを触るのだから、全てが解らないことばかりなのは当たり前の話ですよね。

そこから「解らないこと」を一つずつ解決していき、それを覚えることによってスキルを高めていく訳です。

でも、解らないことを解らないままにしておけば、当然いつまで経ってもCADのスキルは上がりません。

そして、解らないことを解るようにするには、すでに知っている人に教えてもらうのが一番早いです。

それなのに、人の話を素直に聞けないようでは、やはりCADのスキルを上げることは難しいですよね。

■逆パターンを考える

あんまり「これじゃダメ」みたいな話ばかりしても仕方がないので、今度は逆の場合を考えてみましょう。

どうすればCADを早く覚えることが出来るか、という話です。

これは先ほど書いたことの逆を考えれば、割と簡単に結論が出るはず、ということで…

・違和感なくパソコンに馴染む

・誰に教わるにしても、人の話を素直に聞く

・疑問に感じたことをすぐに調べる、聞く

こんな感じですね。

実際に仕事をしていると、CADの初心者に操作を教える機会が時々ありますが、早く覚える人は素直に人の話を聞く人でした。

妙にプライドが高く「私はこうやってました」とか言う人は、大抵の場合口だけの人という評価になります。

もちろん例外もありますが、何かの参考になるかも知れませんので、そんな意見もあるよという話をしてみました。

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