建築施工図を作図する為に必要なスキルは何か?
それを考え始めると、書いている私自身にも足りないところが多いので、偉そうな事が言えない状態になってしまう気がしますが…
それでもこれから建築施工図を仕事にしたいと思う方の為に、今回は建築施工図に必要なスキルについて考えてみたいと思います。


■建築施工図作図の為に…
建築施工図を作図してご飯を食べていこうとするならば、以下のようなスキルが必要になります。
1.図面を読む能力
ちょっと漠然とした表現になってしまいましたが、設計図その他の図面を見て、その内容を理解できなければ始まりませんよね。
図面をただ単に「見る」ことは誰にでも出来ますが、描かれている内容とその意図を「読む」ことが必要なんですね。
…と、理想的なことをここで偉そうに書いてもあまり意味がないかも知れませんね。
それが出来る人であれば、きっとこのサイトを見ていないはずで。
図面には様々な種類がありますから、全ての分野の図面を最初から読むことが出来る人なんていませんから。
とは言っても、やはり一通り図面が読めることが理想なので、施工図の為に必要なスキルの最初に書いておくことにしました。
2.CADのスキル
最近は…というか、もうかなり昔から、図面は手ではなくてコンピュータで描くのが主流になっています。
要するに「CAD」ですね。
今時手でしか図面が描けませんでは話になりませんので、基本的なCADの操作スキルが必要になってきます。
一口に「CAD」と言っても色々な種類があって、では実際にどのCADを覚えれば良いのか。
そんな話を始めると長くなりそうなので、もう少し後でじっくりと書くことにしますね。
なので、ここでは単に「CAD」という表現にしておきます。
あとはそれとセットになりますが、ある程度のパソコンに関する知識が必要になりますね。
具体的には「メールの送信」とか「ソフトのインストール」とか、そうした基本的なスキルで充分かと思います。
どのレベルを基本的なスキルと呼ぶのかは難しいですが、少なくともパソコンに対して拒否反応がない程度のスキルでしょう。
3.専門用語の知識
これはどんな業種でも言えることですが、その業界で使われる特殊な言葉を知っている必要があります。
建築施工図で言えば、当然建築関連の専門用語という事になりますね。
困ったことに同じような意味を持つ言葉がいくつかあって、人によって使う言葉が違ったりしますが…
プロならばそうした事を含めて知っておく必要があります。
例えば、壁仕上げなどで面同士が段差なく納まっている状態を「ゾロ」と呼んだりします。
揃っているという意味では、数字の「ゾロ目」などから考えると何となく分かる気がしますね。
でも、人によってはこの状態を「面一(つらいち)」と呼んだりする訳です。
調べて見れば良く分かりますが、どちらも表現としては同じ意味で、どちらも正解なんです。
出来れば統一して欲しいですけど、現実はそうなっていないのでどちらも覚えておくしかありません。
建築施工図を仕事とするのであれば、そうした専門用語もしっかりと知っておく必要があるんですね。